コロナウイルスの起源について

コロナウイルスの起源については、アメリカが中国であると名指しをし、なんとなくそれが一般的な見解になりつつある。

確かに前回の記事にも書いたように、最初に我々が目撃したのは、中国での悲惨な状況だったために、中国起源説は信じるに難くない。

しかし、前回の記事でも書いたように、明らかに今のコロナウイルスと当時中国で発生していたウイルスの症状が違うことと、そもそも中国で広まる前には、このウイルスは存在していなかったのか?ということから、起源がどこか、ということについて結論は出しにくいと思っている。

起源を考えるにあたり、ヒントになるなぁと思っているのが、このウイルス拡大によって、世界中に広まったワクチンである。

ワクチンについては、不可解な点が2つ。

一つは、開発から承認までのプロセスが早かったこと。そしてもう一つが、世界中に広まるワクチン接種への同調圧力だ。

まず、コロナウイルスが拡大してからワクチンが開発され、人々が接種を始めるのに、一年程度しかかかっていないことについては、とりあえずこの悲惨な現状の打破のため、野球で言うところのギャンブルスタートをせざるを得ないという下地が十分に出来ていたため、この承認の早さは危険というより救世主に映った。しかも、当初効果は9割以上とされ、安心安全なものとのデータも公開されたから、なおさらだ。そして、ファイザー社などのワクチンは、mRNAという人類にワクチンとして使われるのは初めてのものであり、それが故に、危険なのでは?何年後かに重大な副作用が出るのでは?という危機感を持つ人も現れた。

しかし、私の考える不可解な点はここではなく、このmRNAを使う技術というのは、このCOVID 19が流行する以前から開発が進んでいたものであり、実際には使われていなかっただけのものであるということ。開発が進められていたということは、そこに多額の研究費が充てられていたことを意味し、使われていなかったということは、その研究費の回収が出来ていなかったということになる。

例えば、軍事費もそうだが、ミサイルやら、銃弾、戦闘機などを作っても、実際に使わなければ無用の長物となる。戦争などがなければ、基本的には、はけ口がないので、無駄になるだけなので、製造をやめるか、または売りさばくしかなくなる。しかし、製造をやめればその産業はすぐに潰れてしまい、本当に必要な時に作れなくなるので、作り続けるしかないが、古くなったものを売るにしても、どこかで戦争が起こらない限り、武器を買うより食料が欲しい、携帯電話や車が欲しいというのが普通なので、武器を買う国は現れない。なら、戦争が必要だ、となってしまう。

そして、今回のワクチンはどうだろうかと、ふと考えてみる。

元々開発に着手していたmRNA。しかし、本来の承認プロセスであれば、申請から承認まで何年もかかる。また、研究費につぎ込んだお金が回収できる見込みもない。となると、これを瞬時に承認させ、広めるために、どうしたらいいのだろうか?武器なら戦争、ワクチンなら?

そして、今度、承認が済めばあとは、接種を進めるだけだが、ここに2つ目の不可解な点である同調圧力が出てくる。アメリカでは、接種をしない人が会社をクビになるケースまであると聞いている。何故そこまで強要するのだろうか?接種するもしないも、個人の自由にすべきでは?と思う。私は接種するが。

ワクチンが効果のあるものと仮定すれば、ワクチンを接種した人はかかりにくいし、ワクチンを接種しなければ感染リスクが高くなるだけで、接種してる人からすれば、してない人がコロナウイルスに感染しようがしまいが、関係ない話である。これはインフルエンザワクチンと同じ考え方だと思っている。接種しない人がいると、また広まる可能性があるというが、接種してる自分または家族は安全なのだから、気にすることはないと思う。でも、ワクチンは完全ではないから、というなら、そもそもワクチンを打つという判断がおかしいと思う。ワクチンを信じていないなら、接種すべきではないと思うのだ。要するに、ワクチンを接種しろとの同調圧力がなんとなくロジカルではないように思うのだ。

こういう動きを見ていると、コロナウイルスの起源は中国だとか、どこか別の国だとか、そういう類の話ではなく、もっと違う観点から見る必要があるように思う。そして、このどこが起源なのかという話をみんなが議論することで、本質から目を背けさせているようにも思える。

コロナは不思議なウイルスである。