スポーツについて

オリンピックを見ていてやはりスポーツはすごいなと思った。それは、単に勝敗やメダルの色だけではなく、選手たちのプレーを見るたびにその努力や才能の偉大さを感じる。選手やコーチそれから過去のアスリートなど、本当に日本にはすごい人がたくさんいるなとつくづく感じた。特に、テレビにはたくさんの元オリンピック選手やその競技を極めた人がたくさんコメンテーターとして出ていて、解説の内容も然ることながら、彼らの経験や存在そのものが日本の財産であると感じ、とても好感が持てた。また、同じ苦労をし、偉業を成し遂げてきた彼らの言葉はどれもとても重たく、偉大に感じた。アイドルや芸能人が出るのも悪くはないが、やはりアスリート達の迫力には到底及ばない。

ただ、オリンピック中継の中ですごく気になったのが、使われている道具、着られているユニフォーム、採点ボードや電光掲示板、報道陣のカメラなど色んなところで見え隠れする日本製の数々、さらに、テレビにはなかなか映らないが、日本のバス会社、引っ越し業者や救急医療チームなど、民間人の活躍である。 

もちろんオリンピックなので、様々な海外からのスポンサーもいて、どうしても海外企業のものも入ってきてはいるが、それももちろん全部日本製で対応することができるものである。

オリンピックは時に国の威信を世界に発信するために使われることもある。それは国ごとのメダル獲得数を比べたり、メダルを取った選手を帰国後に優遇したり、報奨金を与えたりする姿でもわかる。特に国内の愛国心や統制に不安のある国は、オリンピックの金メダルを取るのに必死になり、個人の生活を全て国に捧げろというような形で打ち込ませることもある。

スポーツというのは確かに、着る食べる住むなどの生活に直接関わらない、いわゆる芸術や娯楽の一部であるため、 それに対して、国として多くの資材や人材を投入できるということは国の豊かさを示す一つの指標になることは間違いない。またスポーツは芸術や娯楽と違い、勝ち負けがはっきりしてるので、より国別対抗と言う様相を強く呈する。愛国心を醸成するのには、いい材料になり得る。

しかし、そのように個人の生活や人生を犠牲にするまでもなく、自分の国(日本)を誇りに思えるのは、このオリンピックに多くの企業が関わり日本の総力戦を見てると感じた時である。つまり、オリンピックで活躍してるのは何もアスリートたちだけではないのである。

例を挙げていくと、ものすごい数になってしまうので、面白いところから挙げていくと、 今回 道具の運搬や表彰台の設定などはクロネコヤマトがやっていて、素早く丁寧な仕事が高く評価されている。これは単に 持ち運んでるだけと思うかもしれないが、日本の引越し業者の評判は海外でも非常に高く、欠品や破損なく運搬することもそうだが、、物を丁寧に置くまた家に入る際に行儀よく入って作業をし、梱包や開梱も非常に丁寧に素早くやるところはまさにアスリートそのものである。 このような企業が日本にあることが日本人にとっての誇りなのである。

また、目立つところで言えば選手の着ているユニフォームや靴、その他道具などを作っているミズノやアシックスなどのスポーツメーカーであるが、これも世界中で高く評価されており、このようなスポーツメーカーをたくさん抱えている国はあまり多くない。開会式のAOKIのスーツもかっこよかった。また、道具についてはもっともっとたくさんのものがあるので、その例として URL をつけておく。

https://fa-bit.net/articles/tokyo-olympic-2020

ほとんどの国は、このような道具は全部輸入品になってしまうが、日本では数多くの企業や研究機関があり、アスリートを自国でサポートできているケースが多い。 これも日本の大きな誇りである。

 

もし、今回のオリンピックがコロナ禍でもなく、また各災害の復興も終わっていて、平常時のオリンピックであれば、日本はもっともっと面白いことを海外に発信できていたのかと思う。

 

日本の企業と言うと、どうしても車や電気製品に代表されるような科学技術系が強いと思われがちだが、 実は本当に幅広くいろんな分野に民間企業が世界基準の一流のサービスを提供している。 オリンピックに出られる人はほんの一握りかもしれないが、毎日日本企業で頑張って働いている我々も本当はオリンピックのアスリートの一員なのかもしれない。

しかし、最近の世界シェア調査では、日本企業の劣勢が報じられている。

 

そして、我々は日本人として、日本の企業と産業をオリンピックで日本人選手を応援するのと同じように応援、支援していくことが大事だろう。海外の高級ブランドに身を包んだり、外資のファストフードや小売業などにお金を落としている場合ではない。

購買という行為は、投票と同じであり、自分が支持するものに、または存続、そして成長してもらいたい産業にお金を落とすことが大事であり、日本の素晴らしい企業の数々を、そして日々厳しい社会、または会社の中で働くサラリーマンを、オリンピック選手同様に応援していきたい。それが日本の誇りであり、未来でもある。