ベストモーメントについて

オリンピックが終わり、様々な名シーンを見られたことにとても感謝している。もちろん、IOCにはコロナ蔓延の責任、さらに放映権料のために真夏開催を強要し、多くのアスリートを苦しめた責任を取ってもらう必要があるが、JOC、日本政府、日本国民、そして日本選手団には何の罪もなく、むしろ日本の関係者にはIOCの無茶振りに何とか応えたことに感謝しかない。きっと、こんな状態での開催は日本だから、出来たのだろうと思う。

自分が生きている間に、日本でオリンピックが開催されることはもうないだろうと思うと少し寂しいが、今回も結局、テレビでしか見てないし、テレビの技術は高くなっているので、次回のオリンピックもテレビで見ればさほど変わらないだろう。

今回の東京オリンピックの名シーンはたくさんあったが、自分の記録のために、自分がLIVEで見て心に残ったシーンをそれぞれ書いていきたいと思う。結果を知った後で、ニュース等で見たものはここには入れない。まだどうなるか分からない中でドキドキしながら、見たものだけを書きたい。ただ、訳あって、オリンピックを見始めたのは、7/26の夜からになるので、それ以前のは見れていない。(順不同)

 

1. 女子バスケット ベルギー戦 残り15秒スリーポイントで逆転。一時13点差開く場面も。

そして、最後は決勝まで進み、見事な銀メダル。

2. フェンシング エペ 名解説者とともに、攻めて攻めてロシアに勝って金メダル

3. 卓球 混合ダブルス 決勝で中国に勝って、水谷隼伊藤美誠が金メダル

4. ソフトボール アメリカ戦 上野の熱投とスーパーダブルプレーで、金メダル

5.  野球 準々決勝アメリカ戦 3点差から少しずつ追いつき、最後はタイブレークからのサヨナラ勝ち

その後、決勝でも再度アメリカに勝ち、悲願の金メダル

6. 体操男子 個人総合 内村航平の守ってきた個人総合金メダルを見事に橋本大輝が継承

7. 空手 形 清水希容 見事な演武で銀メダル!試合後のインタビューを含めて超一流。

8.   バドミントン女子ダブルス 福島廣田ペア 怪我をおして、素晴らしいプレーの数々

9. スケボー パーク 岡本碧優選手 失敗してしまったが、その後ライバル達が集まり称え合う、まさにオリンピック!

金メダルは、四十住さくら選手

10. 柔道70kg級 新井千鶴選手 準決勝タイマゾワ選手との死闘。その後、決勝でも勝ち、金メダル。

11. 卓球 女子&男子 団体 素晴らしい選手が6人揃い、白熱した試合の数々。銀メダルと銅メダル。

12. バレーボール男子 イラン戦 勝利し、29年ぶり決勝トーナメントへ。

 

番外編

インドネシアの女子バドミントン ダブルス

強敵中国を破り、インドネシア初の金メダル!おめでとう!

 

 

そして、その裏で残念なこともあった。それは、各スポーツ選手に向けられたアンチコメントの数々である。その内容をここに書くこともはばかれるレベルの罵詈雑言、本当に感動に水を差された出来事だった。

ただ、気を付けなければいけないのが、これを受けて多くの SNS などが政府やその他機関に検閲をされてしまうということである。

かつて市民の声というのは、政府やまたは多くの大衆に届くことはなく、非常にローカルな所に止まっていた。マイクを持つ一部の人間のみに、マスコミュニケーションは許されていた。しかし、昨今の SNS の発達により、小さな声が世界中に届けられるようになっている。これは市民が得た最大の武器である。私のこのブログはまだ知り合いにしか見せていないが、それでも一人一人に連絡せずとも、私の意見などを共有できるのは、非常に有り難いことなのだ。

確かに、SNS を通じた誹謗や中傷は非常に心が痛いが、それによって SNS に規制がかかることは非常に危険な状態だと思っている。少し変な見方かもしれないが、規制をかけたいと思っている側の人間があえてこのようなコメントを書き、そして心を痛めた人々が SNSの規制を許容しやすい環境を整えているのではないか?ということすら考えてしまう。 当たり前のことだが、無記名で、そして自分は安全な場所から他人を攻撃するという卑劣な行為は決して許されるものではない。戦うなら真っ正面から正々堂々やってもらいたい。意見を持つこと、そしてそれを発信することは何も間違ったことではない。どんなに非難されようと、自分の意思を正々堂々と発信することは決して抑止されるべき行為ではない。

よって、何度も書くが、このような卑劣な人間を規制したいがために SNS という市民の最大の武器を規制してほしくない。

 

オリンピックの中で、日本選手には大きな感動をもらい、ベストモーメントはたくさんあったが、同時にその感動に水を差すようなワーストモーメントもあった。ただ、それらを含めてもまだ、感動が上回る。

スポーツの素晴らしさ、選手のみなさんの並々ならぬ努力と、オリンピックにかける思い、そんな姿に感動し続けた二週間であった。