スポーツの発展について

オリンピックが終わり、早くもオリンピックロスになりつつあるこの頃である。

オリンピックを見ていた頃に熱狂した様々なスポーツをもう一度違う場面で見たいと思うが、多くのスポーツはオリンピック、または世界選手権のみとなっており、残念ながらなかなか見れない。

例えば、今回非常に話題になった新体操のウズベキスタン代表。 セーラームーンの衣装で演技をするという非常に斬新な演目であったが、これはもうどこかのハイライトでしか見れないのであろう。また新競技だった空手の形。元々、宇佐美里香選手の演武が世界中で話題になっており、未だに伝説となっているが、今回出場した清水希容選手と喜友名諒選手の演舞も素晴らしく、何かいろんな形でもっともっと身近に見れないかと思う。

なぜそう思うかといえば、オリンピックでこのような採点競技の場合、細かい点数設定や失敗を許さない評価基準があって、どうしても勝負になってしまうが、我々が例えば、バレエを見るときやその他の芸術に触れる時はもちろんミスが少ないとかそういうことも大事だが、そういう細かいことよりも、やはり全体的に面白いだとか綺麗だとか迫力だとか、そういう基準が重要になってくる。

フィギュアスケートの世界でもプロのフィギュアスケーターが競技とは別に演技を披露する場があるが、今回のような新体操や空手の形、さらにはアーティスティックスイミングなどもそういうプロの世界がもっと充実すれば面白いと考える。それは今の競技用の演技とは別に何か演出をして音楽と合わせることやまたは何か物語を作り、その中に入れ込むだとか工夫は必要だと思うが、エンターテイメントとして少し工夫をしてもっと世の中に広めていき収益化していければ面白い。単に採点だけでなく、会場のお客さんが他の芸術を楽しむ時と同じように、点数とは関係なく楽しめるようになればと思う。

また、採点競技以外にも、今回非常に熱狂したバトミントンや卓球、バレーボールなども日本ではまだまだプロリーグが盛んではないので、おもしろい組み合わせやファングッズなどの販売などをしながら、エンターテイメント性を高めていき、やがてはプロ野球やプロサッカー、プロゴルフのような人気スポーツになっていければ、スポーツの裾野が広がっていき日本の強化につながる。

今回のオリンピックを観ていて、選手たちは、本当に寝る間も惜しまず練習に打ち込んでいた様子が分かったが、その練習するためには数多くの施設やまた選手たちが他に仕事をしなくてもその競技にずっと打ち込んでいられる時間や資金がないとできないことが分かった。こういう活動を全部、国や企業だけで支えるようだと、長続きしない。選手を育てるというのは、単にその人を育てるだけでなく、そのコーチやサポートメンバーも含めて世界レベルになる必要があることから、一朝一夕では選手は育たない。よって、長続きしない方法では強くならない。もちろん、強くする必要がないと切り捨ててしまえばそれはそれなのかもしれないが、日本が強いというのは、やはり嬉しいものである。

オリンピックで有名になったり、話題になったスポーツが、今後どう発展していくのか非常に楽しみである。