最近はすっかり新しい音楽を聞かなくなってしまっているが、中学生から高校生の6年間は本当にJpopにハマった時期であり、どんどん新しい曲を探していた時期だった。あの頃に聴いていた曲は今でも胸に響く。
そんなことを考えている時に、とあるインドネシア人の友達から、日本の80年代、90年代の曲は最高だと言われ、有名どころだけを知ってるだけかと思ったが、彼はその当時のかなり多くのミュージシャンを知っており、さらに歌詞の内容まで調べていたから驚いた。
彼が言うには、最近の日本の音楽はつまらないらしい。歌詞も曲も、なんとなくありきたりで、洋楽風というわけでもないのだろうが、日本独特さがないらしい。洗練はされているが、面白味がない。また、彼はインドネシアのポップスも、恋愛関連の歌ばかりでつまらないと言っていた。
まず、80年代、90年代のJpopの特徴といえば、バンドブームだったと思う。色んなバンドがいて、それぞれ自分たちで作詞作曲して、新しい曲を世に届けていた。もちろん、代表格はXJAPANであるが、B'zやサザン・オールスターズ、米米CLUB、THE BLUE HEARTS、JUDY AND MARY、GLAY、ラルクアンシエル、LUNA SEA、THE YELLOW MONKEY、スピッツ、Mr.Children、ウルフルズ。私の大好きなバンドを並べてみたが、個性的なバンドばかりであり、更に名曲ばかりである。ここに、シャ乱Qをいれてないのは、シャ乱Qが私にとってあまりにも特別な存在だからであり、シャ乱Qだけで今度いつかまとめたいと思う。
このように、ただ当時Jpopの中心にいたバンドを並べただけでも、80年代、90年代のJpopは確かに個性的だったし、勢いがあったし、今の音楽よりも人々の心に響く音楽だったのではないかと、インドネシア人の友達の言葉を聞いて思い直した。バンドではないが、尾崎豊もこの時代である。
このバンドブームや数々のバンドにあこがれて、私もバンドを組んでギターなどをやっていたし、今のお笑い番組やクイズ番組くらい、音楽番組がたくさんあった。今も続いているテレビ朝日のミュージックステーションを筆頭に、フジテレビはヘイヘイヘイ、TBSはうたばん、NHKはポップジャムなど、各局ともゴールデンタイムに歌番組を放送していた。
これは自分の思春期と同じ時期の音楽だから好きなのか、はたまた今の若者も、この時期の音楽を私と同じように聞いたら、同じように熱狂するだろうか?なにはともあれ、とにかく今でも何か音楽を聞きたいとなると、この時代のJpopに戻る自分がいる。そして、彼らと同じ時期に思春期を過ごせたことを本当に感謝したい。