アメリカについて書いていたら、ディズニーランドを思い出したので、書いてみたい。私は東京ディズニーランドがそんなに好きではない。
理由は、悔しいからである。
何故なら、日本にはディズニーやユニバーサルスタジオに匹敵するようなコンテンツはたくさんあるのに、どうしてディズニーに多額のロイヤリティを払っているのか。そしてさらに、本家を超えるようなサービスを提供し続けているのだろうか?ということである。
まず、ディズニーランドのロイヤリティについてであるが、年間約300億円くらい支払われているという。チケット代等の10%などがその内訳らしいが、あまりにも高額である。完全に地主と小作人の関係である。
しかし、地主と小作人の関係であっても、小作人も地主がいることで農地を分けてもらえて、仕事ができ、生活出来ているという側面もあるわけで、必ずしもその関係性が悪いわけではないのだが、悔しいと書いたのは、日本が小作人になる必要がないのに、わざわざディズニーの小作人になっているということである。そもそも、今の子どもで、ミッキーマウスの映画やらアニメを観ているのはほとんどいないだろう。確かに、ディズニーアニメという意味ではヒット作も多いが、ミッキーマウスの人気はそんなにはないように思う。よっぽど、トトロ、ピカチュウ、ドラえもん、悟空、ルフィ、炭治郎の方が人気がある。そして、これが、日本の武器なのである。
確かに、このようなキャラクターがいない国であれば、ディズニーの力を借りてアミューズメントパークを作ることは間違っていないが、日本は小作人ではなく、この業界なら確実に地主になれるはずなのに、いつまでもアメリカに上納金を渡している状態が続いているのが悔しい。よくパチンコ業界は朝鮮半島への資金援助に使われていると批判されている。しかし、これについては本当かどうかも分からない話であるが、ディズニーランドについては明らかな事実である上に金額の規模からしても、よっぽどたちが悪い。
ただ、悔しい理由のもう一つは、ディズニーランドがとても楽しい場所であるということだ。夢の国と言われるが、入場すると、まさに別世界に来たような高揚感がある。さらに、アトラクションとしても大人も楽しめるものも多い。それは、富士急ハイランド、よみうりランドやコスモワールド、としまえんなどの遊園地よりも特別な世界観があり、またジブリ美術館、藤子不二夫ミュージアム、サンリオピューロランドなどキャラクター系施設よりも、楽しめる施設が多い。
私感ではあるが、多くの日本の遊園地はアトラクションのレベルは世界トップクラスであり、特に富士急ハイランドは日本に生まれて良かったと思わせるくらいのクオリティで、絶叫マシンが好きな人にはたまらないだろうが、ディズニーランドのように夢の国に入る感覚はない。また、ジブリ美術館や藤子不二夫ミュージアムは、夢の国に似た高揚感は多少あるが、どちらも絵コンテなどがメインで、プロ向けな施設になっている。もっとキャラクターで世界観を重視しているのが、サンリオピューロランドやアンパンマンミュージアムであるが、どちらも対象年齢が低い。よって、数あるテーマパークでも、ディズニーランドが日本において、遊園地としても、唯一無二の存在になっているのだ。つまり、アミューズメントパークの全てを兼ね備えた無敵の存在であると言える。
しかし、日本にはディズニーランドを超えるアトラクションとして富士急ハイランドがあり、ミッキーマウスを超えるキャラクターもたくさんいて、それらが融合すれば、ディズニーランドを超えられるはずなのである。確かに、ディズニーランドが開園した当時、1983年、またはその前の、計画があった頃は、日本の遊園地技術や世界的なキャラクターがまだそこまでなかったので、舞浜の埋立地はディズニーランドになるしかなかったのかもしれないが、もう今の時代はディズニーランドではなく、純日本製のアミューズメントパークが望まれる。
日本はこれから少子化でアミューズメントパークはもう時代遅れだとの意見もあるが、日本のアニメ文化やキャラクター文化は十分輸出出来るものだし、さらに日本の技術の集大成でもある絶叫マシンも世界的レベルであるとすれば、輸出を見据えた形で、日本版夢の国を作りたい。そして、アメリカへの上納金も終わりにしたい。