育児について アメリカ編

ロシアに続いて、アメリカ編を書きたい。

アメリカでは実際に子育てをしたので、色々あるが、基本的には、アメリカでは子どもはking/princeまたは、queen/princessという扱いをする。

まずは、子どもというのは望まれて産まれてきた貴重なかけがえのない存在であり、家の中で一番偉い。よって、子どもは例え小さくても意思を持つことを重要視する。

一番興味深いのが、子どもに最初に教えるのは、Noであるということ。しっかり、Noと言えることが大事で、親の言う事を聞きなさいという日本とは少し違う。日本だと、いい子というのは、ちゃんと親や先生の言うことを聞き、言う通りに出来ることであるが、アメリカでは、言われたことに対して、自分の意思を伝えることが大事。Noと言うからには理由も必要。そして、それをしっかり説明さる能力や、自分の立場を明確にすることがkingやqueenの役目なのだ。

また、このking/queenの扱いは、他人の子どもにもそうで、我々の子どもに対しても、スーパーで会う見ず知らずの人や色んな場面でみんなとても親切に優しくしてくれたのは印象深いし、少し驚きもあったぐらいである。

また、アメリカも女性が働くことをmustに近い形で推進しているので、産後は数週間で仕事に復帰するのが一般的。よって、保育園はとても充実しているが、場所にもよるのかもしれないが、日本から比べるとかなりの高額。しかし、企業側も日本のように長くマタニティリーブを認めていないので、時短勤務での給料はほぼそのまま保育園に使われるという人の話も聞いた。

また、子育てとは直接関係ないかもしれないが、子どもが産まれると職場だけでなく、本当に色んな人達が祝福してくれる。しかし、日本のように出産祝いをお金や贈り物をするのではなく、両親が欲しいものを通販サイトに欲しいものを入れて、それを買ってもらうというユニークなものだ。

よって、子どもが産まれたというと、その購入リストのリンクを送ってと言われる。例えば、$100のようなものを入れていても、ある人は$10分しか入れなくてもいい。みんなが少しずつシェアして集まったら商品が届く仕組みで、誰がいくらどこにお金を送ったかはこちらから分からないが、商品だけが送られてくる。よって、欲しいものが的確に手に入るし、ダブったりすることがないので、非常に合理的だ。日本で流行るかは別として、アメリカ人らしい発想である。

ただ、ここに書いたのはどちらかというと白人家庭の話であり、実際、現在のアメリカはヒスパニック系の家庭が多くなり、彼らは彼らでまた別の子育てをしているはずなので、その辺りも分かったら、また情報を更新したい。