あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。

新たな年を迎え、まずはニューイヤー駅伝、そして箱根駅伝を観て、新年を祝うのが、毎年の恒例行事。昨年はオリンピックとスワローズの優勝に沸いた一年だったが、今年はどんなスポーツのどんなサプライズが待っているだろうか。

しかし、スポーツはスポーツでいいが、やはり今年とても気になるのが国際情勢。特に、年末から慌ただしくプーチン大統領が声高に欧米というか、NATOというか、そういうものを批判し、ウクライナに派兵するという動きから、今月NATOとの会談が行われる。今後の大きな流れがここで決まると思われる。

こういう話し合いも、ロシアが強行突破というか軍事的な圧力をかけないと開催されないというNATOの体たらくぶりにはガッカリさせられる。プーチン大統領は昔から冷戦時代からソ連崩壊とその後の世界情勢について語っているが、やはり欧米諸国のロシアへの裏切りというか約束違反のような行いが平然と行われてきたことを伝えている。しかし、いくらプーチン大統領が訴えても、知らん顔。それでもなかなかロシアも声明は発表しても、今回のような行動には移せなかったのは、経済的な理由も大きかったかもしれない。そして、今回のように、脅されて初めて話し合いをするというのが、なんとも情けないというか、野蛮な方法でしか反応しないというのはいかがなものか。

何故、私がこの件に新年早々、気持ちが入っているのかと言えば、これが中露vs欧米の戦いの初手になりそうだからである。もちろんこれまでも火種は数え切れない程あったし、どれが初手だったかというのは、定義が難しいが、何故今回が初手と考えているかと言えば、今まではチェチェンにしても、アフガニスタンにしても、ウクライナにしても、ロシアの問題はロシアと当事国との対立とされていた。もちろん裏に欧米の支援があるとかないとかは別にしても、表向きはロシア対当事国だったが、今回はついに黒幕のNATOが出てきたわけで、いよいよ本格的な対立が始まるといった感じだ。

ロシアがこのような行動に出られたのも、中国の強い支援があったものと思われる。中国は米国との経済的対立が日に日に激しくなっていっている。ただ、米国の経済というのは、主にGAFAと呼ばれる世界的企業に支えられたものだったが、中国はそれをも模倣し、完全に自国内で同じものを作り上げてしまった。GAFAというのは全て技術的には大したことはないのだが、とりあえず、人を集める、市場を独占することで利益を得るシステムで、日本企業が最も苦手とする形態だが、中国ならそれが出来るので、米国は非常に大きな危機感を持っている。facebookにしても、ミクシィだって、他のアプリでもいくらでも代用出来そうだし、アマゾンだって楽天でも出来るし、アップルのiphoneGoogleも大事なのは規模であり、その管理だけであるから、中国なら同じくらいの経済規模を持つし、管理は得意分野なので、GAFAであれば一朝一夕で中国は追いつけた。つまり、軍事的または政治的に大きな力を持つロシアと、経済的な力を持つ中国が組むと、欧米に並ぶまたはそれよりも強大な力を持つかもしれない。それが、今回のロシアの強行突破の後押しをしたのかもしれない。

そこで気になるのが日本はどうすればいいのか?私は、もうこんな古典的な覇権争いには一切参加せず、日本は新しい外交をすべきだと思っている。アメリカにつくか、中国につくか、どちらについても日本は得をしない。ではどういう外交かと言えば、ソフトな鎖国という路線も以前提案したが、やっぱり赤白同盟がいいなぁと、また考えている。もうしつこいかもしれないが、こう世界が大国の理屈で分断されそうな時ほど、感動と知性が大事で、きっと人々を動かす。宗教、土地、民族、政治、貧富、そんなことにとらわれない、単に国旗の共通点があるだけの国々が、仲良くするという曖昧な繋がりを持って交流する新しい外交。大国の動きに流されず、日本は日本で、新しいことが出来ないかなと、益々このロシアの動きを見て思った。

さぁ、2022年、世界はどうなるのだろうか。