ギターについて part2

前回の記事でギターについてざっくりと書いてみたが、具体的にどのように進めればいいのか、練習方法を書いてみたいと思う。きっとそれこそ多くの人が書いたり、ユーチューブにあげたりしているので、この記事はそんなに役には立たないかもしれないが、自分の経験も踏まえて、自分の記録用として、ちょっと書いてみたいと思う。

まずはチューニング。ギターを買って、弦を張ったら、まずは音を合わせる必要がある。これは弦楽器全般に言えることだが、ピアノは調律したらしばらくそのまま使えるが、ギターは毎回弾く前に必ずチューニングが必要になる。

一番太い弦(6弦)がミの音である。ラから、アルファベットのA,B,Cを当てる音階を使うのが常なので、ミだと、Eとなる。これは今後、コードというものを学ぶ時に便利なので、アルファベットも一緒に覚えておくといい。

そして、以下のように、

6弦 ミ E

5弦 ラ A

4弦 レ D

3弦 ソ G

2弦 シ B

1弦 ミ E

となるように音を合わせる。

絶対音感のある人でも、音叉を使ったり、チューナーを使ったりして、正確に合わせるが、6弦だけの音を合わせてしまえば、あとは次の弦の音と同じ音になる音を出して、合わせることが可能である。例えば、6弦の5フレットを抑えると、5弦と同じラの音が出るので、その音になるように、5弦をチューニングすれば良い。

そんな感じでチューニングが終われば、あとは単音で、どこを押さえれば、何の音が出るのかを覚えることに進む。

チューニングで合わせた音はいわゆる解放弦というもので、どこも押さえないで出る音であるが、フレットといって、ギターには境界線があり、左手で押さえる場所によって音が変わる。これはピアノの鍵盤と同じで、例えば、6弦の場合、解放弦がミであるが、第1フレットはファになり、次がファのシャープ、つまりピアノのでいうと、黒の鍵盤、そして次の第3フレットがソ、第4フレットがソのシャープ、第5フレットがラとなり、ラのシャープ、そして、シとなり、次はドとなる。これは全くピアノの鍵盤と同じ構成である。

ただ、ピアノと大きく違う点は、同じ高さの音がいくつも存在するということなのだ。ピアノであれば、ドはいくつもあっても、どれも違う高さで、最初のドの次は1オクターブ上がるが、ギターの場合はチューニングのところでも書いたが、6弦の第5フレットと、5弦の解放弦が同じ音だったり、6弦の第7フレットと5弦の第2フレットは同じシになる。この辺りがギターの運指の難しいところというか、逆に言えばギタリストの工夫が出来るところでもある。

こんな感じで音を覚えたら、あとはタブ譜という譜面を読んで練習を重ねるというのが第一ステップになる。

次はコード弾き(和音)というスタイル。音楽には、主旋律(メロディ)と伴奏という感じに分かれて、簡単に書くと、例えば歌で歌手が歌ってる部分が主旋律で、それ以外が伴奏になるが、コード弾きはこの伴奏にあたる弾き方になる。このコードというものの正体をちゃんと知ろうとすると、キーだとか、スケールだとか、そんな音楽理論を少し勉強する必要があるが、まず弾くことを考えるとすれば、いくつか代表的なコードとその押さえ方を覚えて、弾きたい曲のコードを調べて弾いてみることだ。最初に書いた単音での弾き方と違い、コード弾きというのは、右手は全部の弦を鳴らす。もちろん、そのうちあえて鳴らさない弦が出てきたり、テクニック的なところはあるにせよ、まずは全部鳴らす。上からやったり、下からやったり、(ストローク)、それも曲にあわせる必要があるが、まずはシンプルに音を出してみればよい。コード弾きの最初の壁はFといって、バレー(人差し指で全フレットを押さえる)を使うコードである。ここを乗り切ると、ちょっと複雑なB7とか、そんなコードも出てくるが意外と早く乗り越えられるはずだ。

 

ここまで出来るようになって、スムーズに色んなコードを押さえられるようになれば、一気に弾ける曲が増えて楽しくなってくる。

 

そして、単音弾きとコード弾きを合わせたようなアルペジオとか、ギターソロといった憧れの境地を目指して練習あるのみ!になってくる。まずは、上記のように、音を覚えて、コードを覚えることから始める。多分、コード弾きが出来るようになると、色んな曲がそれなりに弾けるようになるので、満足してしまって、そこでギターマスターになった気になる人も多いかもしれない。そんな時は、山崎まさよしさんやジ・アルフィー坂崎幸之助さんなどの動画でも見て、ギターの真髄に触れてみてはと思う。