す最近、知ったことで、かの有名なひろゆきさんがtwitterをツイッターではなく、トゥイッターと発音するとのことで、それ自体は通じればいいとは思うものの、その後の彼の説明には一言書いておきたいなぁと思ったので、記事にしてみた。
確かに、twitterというのは英語なので、ツイッターより、トゥイッターの方が実際の発音に近いので、彼のスタンスは間違ってはないとは思うが、日本人の多くはツイッターと発音していて、もし彼のチャンネルがアメリカ人向け、またはトゥイッターと発音する言語向けなら理解出来るが、完全に日本人を対象にしたチャンネルなら、ツイッターでいいのでは?という気がする。ただ、これだけならわざわざ記事にすることもなく、好き嫌いだけの話かな?とも思うが、その後の説明に少し違和感があった。
彼の説明はこうだった。
トゥイッターというのは、トゥイッター社のサービスの名前であり、固有名詞。習近平も、シューキンペーと呼ぶのは日本だけで、外国では、シージンピンと呼ぶというのだ。
しかし、これはちょっと反論がある。
中国語と日本語は、同じように漢字を使う。これはヨーロッパ言語でアルファベットを使うのと同じで、全く同じものではないにせよ、お互いになんとなく分かるというのが文字を共有している者同士の特権である。同じ文字を使う文化圏だと、文字を見て、自分たちの読み方で読むというのは、例え固有名詞でもその国なりの読み方をするというのは別に珍しいことでもなく、むしろ普通だったりもする。同じマイケル(Michael)も、場所によって、ミカエルだったり、ミヒャエルだったりするわけで、南アフリカの都市ヨハネスブルグも、ドイツ語では、Jがヤ行の発音になるので、ヨハネスブルグであるが、英語になると、ジョハネスとなり、ブルグの部分もドイツ語であればブルグであるが、英語ならバーグである。日本語は、南アフリカの共用語の一つアフリカンス(ドイツ語とオランダ語から出来た言葉)の発音からヨハネスブルグと表記するが、英語圏ならジョハネスバーグ(略してジョーバーと呼ぶ人もいる)である。よって、ひろゆきさんの固有名詞は統一すべきというのは、案外多くない。また、福原愛さんは中国でとても人気があるが、フクハラアイとは呼ばれずに、フーユアンアイと呼ばれているが、本人がどう思っているかは別にして、中国ではそれのほうが通りやすいというのは間違いない。シージンピンについても、シーチンピンと書かれたりもして、結局、中国語の難解な発音を日本語カタカナ表記に限界があり、もし漢字を使ってない言語なら仕方ないが、漢字から読みやすく読んで浸透しているならそちらのほうが良いとは思う。
そして、言葉とは相手に誤解なく、伝わることが大前提であり、聞く人の立場に立ち、分かりやすい言葉選びをする必要がある。だから、日本では、シューキンペーとメディアも表現するのはきっとみんなが分かりやすいから。日本語にない漢字だったり、難解な漢字の場合には、発音の方で表現することもあり、分りやすさ、伝わりやすさが慣習なども含めて考慮し、決めているのだと思う。
そんなことを考えながら、トゥイッターについてもう一回考えてみると、日本人からすると、トゥという発音がそもそもあまり日本語にない音であることから、聞きにくいし、ツイッターとみんなが言っているので、いきなりトゥイッターと言われてもピンと来ないので、やはり聞く人の立場を考えると、ツイッターと言えばいいのではないかとも思う。
そもそも、日本だって、英語になればジャパン、ロシア語になればイポーニヤ、ポルトガル語はハポン、と固有名詞でも変わるというのは一般的である。こうなると、例えば、マクドナルドとか、マックやマクドと言わないのか?とか、トランプ前大統領は、チュランプみたいに言うのか?とか、でも彼はトランプはトランプと日本人のように発音してたから、やっぱり、ツイッターでいいのかなと思うのである。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7511878a34805921686071c68eddff6504cd831
ちょうど今日、こんなニュースが出た。変更しない理由は、必ずしも国民に浸透していないとのこと。やっぱり、国も伝わることの方が重要だと考えているんだということで、ますます、日本人にトゥイッターは浸透してないので、日本人向けの配信なら、ツイッターにしてもらいたい。