異次元の少子化対策について

少子化対策とは、バラマキなのか?

私からすると、子育て支援でバラマキをすることは、子育てをしていない労働者への罰金だと思っていて、とても不公平だと思っている。私は子育てをしている身で子育て支援でもらうお金が有り難くないわけではないが、子育てをするかしないか、そもそも結婚するかしないか、以前の記事にも書いたが、それは個人の自由であることと、それ自体、国のためにやっているわけではない。

つまり、結婚すること、子どもを作り育てることは、国から褒められることでもなんでもなく、ただ自由に生きた結果である。もっと簡単に書けば、そうしたいからそうしているだけの状態なのだ。それがたまたま子どもというのは国の未来にもなるということから、多少の支援することは間違いではないが、過度にやる必要は全くない。特に、今回の都知事の突然のバラマキ宣言は子育てをしていない都民への罰金である。

直前に宗教への献金を規制する法律が成立したので、収入が減ることを懸念した政治団体兼宗教団体からの要請でバラマキをして、その宗教団体は、信者にそのお金を献金するように迫るのかな?なんてことまで考えてしまうほど、不自然な流れだ。

そもそも、私は少子化をそこまで深刻な問題だとは思っておらず、少なくなったら少なくなったなりの国家戦略を練ればいいだけで、ずっと人口が変わってない国なんてないし、増える時もあれば、減る時もある。そもそも日本は災害大国で、安全に住める地域は少ないので、今の人口だと災害の被害を受けやすい地域に住宅を建てないといけないなど、不都合なことが多かったりもする。よって、そのために外国から労働者を受け入れるなんてもってのほかで、とにかく身の丈に合った生活をすればいいだけである。

また、これも前の記事にも書いたが、引きこもりなど、働ける年齢ではあるけど、働けなくなった人々も多く、そういう人の救済はほとんどせず、その親任せになっていることが大半であるのが現状である。もし本当に、労働者を増やしたいのであれば、そこを発掘したらどうだろうか?ただ、価値観の押し付けはよくない。そういう人たちを社会復帰させることは、あくまでその人が望むなら手を差し伸べるのであって、そういう選択をしているのであれば、無理矢理やることではない。社会復帰することだけが人間の正しい姿ではない。政府にとっては人々が働いて納税してくれればハッピーなのかもしれないし、納税の義務もあるが、税金の無駄遣いやそもそも外国へ流出させているやつがいるわけだから、彼らを批判するのはおかしい。まず、本当の売国奴を捕まえてから納税の義務を果たしてないことを問題視すればいい。

少し話は逸れたが、子育てをすると決めた親はある程度、出費やそれに伴う精神的、身体的な負担は覚悟しているのだ。それを考えず子どもを産む人がいないとは言わないがもはやそういう人たちは少数派で、大多数の日本人は子育てをする覚悟を決めて子育てをしているわけで、そもそも過度な支援は必要としていない。むしろ、必要な支援はまだ足りておらず、保育園はなかなか入れないとか、保育士や幼稚園の先生の給料が労働に見合っていないとか、子どもが気軽に食べられる外食がないとか、(アメリカの不健康ファストフードやファミレス、添加物だらけ弁当など)、挙げればきりがないが、お金を配られることよりも大切なことが多々あるが、そこには触れず、ただ、お金を配る、まさに異次元の愚かさである。やはり献金用なのかと勘ぐってしまう。

家事の中で最も時間がかかるのが食事である。洗濯は一回回しても一時間弱。干して畳む作業も30分弱。掃除は家の広さにもよるが、一日2時間もかからないだろう。ゴミ捨て、保育園や幼稚園の準備、その他の家事があっても、食事には到底及ばない。食事というと、料理をする時間だけではなく、日々の買い出し、メニューの考案、洗い物、まで含めると一日4時間以上の労働を強いられる。手を抜けばもちろんもっと短く出来るが、それだと健康にいいものを望めなくなる。よって、以前にも書いた国民皆保険ではなく、国民皆給食とも言える制度があればと考えており、そんなことにお金を使ってもらえないか?と思う。これは、子育て支援だけでなく、高齢者にもいいし、特に一人暮らしの老人にとっては食事が配られるというのは本当に助かるはずであり、そういう子育て家庭だけが助かるのではなく、みんなが助かる制度があるべきなのだ。

日本政府には、特定の団体への配慮だけでなく、本当に国民のためになること、これを真面目にやってもらいたい。