遊びについて

最近の2年間で全くやらなくなったものと言えば、飲み会からのカラオケ、ビリヤードやダーツ、アウトドアだとフットサルや草野球などなど、遊びが完全になくなった。

今の時代、あまり男はどうだとか、女はどうだなんて言い方は軽蔑されるし、避けられるが、そうは言っても、やはり男女間では色々な違いがある。その中で、遊びの捉え方というか、位置付けが男女では全然違うような気がする。 

男にとっての遊びは、友情の始まりであり、気が合えば、さらなる遊びを通じて深めていき、深まった友情からその他のアクティビティへと移行していく。それは例えば一緒に仕事をするとか、相談事をするとか、何かで助け合うとか、そんなところだ。しかし、女にとっての遊びとは、友情が芽生えてからするもので、仲良い者同士でするものという位置付けに思える。よって、男にとっては遊びとは社会との繋がりそのものであり、女にとっての遊びは娯楽であると思っている。それは私がこれまで男社会で生きてきてそう感じている。

以前の記事で、男社会における競争の話に触れたが、何もなければ男は競争と戦いの本能によって生きているのだが、遊びが緩衝材になり、男同士を結びつける。女は何もなくてもお互いに話始めるし、他愛もない会話が出来る。そして、仲良くなったり、ならなかったりしながら関係性を築ける。子どもの集まりで、お父さん同士が話している姿はあまり見ないが、お母さん同士が声高に話している様子はよく見かける。お母さん同士の方が頻繁に会っているからと昔なら言えたが、今はお父さんも毎日送り迎えをしたり、行事に参加する時代で、会う機会はほぼ同じであっても、この男女差が出る。

さて、前置きが長くなってしまったが、遊びがいかに男社会で重要かを書いた上で、自分がこれまでどんな遊びをしてきたか書いてみたいと思う。

遊びの代表格はなんと言ってもスポーツ。ヨーロッパであれば、夏はサッカー、冬はスキーが2大スポーツかなと思う。米国では、アメフト、ゴルフ、バスケ、野球などなどとにかく多くのスポーツがあるが、挙げた4つのスポーツがいわゆる米国4大スポーツとのことなので、テニスとか、ナスカーとかは惜しくも落選である。ロシアやカナダであれば、ホッケーが国民的スポーツである。インドネシアではあまりスポーツは盛んではなかったように思うが、バトミントンは人気のスポーツで、友達のインドネシア人の高校時代やっていたスポーツを聞くとだいたいバトミントンだった。ここで挙げたスポーツのなかで、アメフトとバトミントン以外はほとんど全て、迷惑かけない程度に出来る。決して上手くないが、例えばスキーであれば、上級者コースでも滑ってこれるし、ゴルフも下手ではあるが、コースに誘ってもらえるレベル。アイスホッケーはロシア時代に習っていたので、普通にスケートも出来る。その他にも水泳などもやってきた。そう考えると、様々な場所で色んなスポーツに触れてきたなと思う。そして、そういうスポーツを通じて色んな人と交流できたり、関係が築けた。それこそ、ゴルフなんかは接待ゴルフと言われるように色々あるが、私の個人的な感想では仲良くなるにはサッカーや野球のようなチームプレーのスポーツの方がいいようにも思う。

また、大人の男の最大の遊びは酒であり、つまり飲み会である。男はシラフで会えば強ばってしまうし、鎧をなかなか脱げないものだが、酒の力を借りて緊張を緩和して、ようやく話せるようになっていく。それでも器用に鎧を脱げる人とそうでない人もいるが、そこで今後の付き合いが変わっていくのが男社会。飲み会って大事だとつくづく思う。しかし、私はあまりお酒の飲めない体質なので、飲んだらすぐ眠くなってしまう。お酒の強い人への憧れがある一方、強くてもたくさん飲んだ後に悪酔いしたり、他人に迷惑をかける、または説教臭くなったり、妙に陽気になったり、そんな人よりは眠くなるくらいだからいいかなとも思ったり。ただ、心がけているのは、飲んでもなるべく普段と同じように会話が出来ること。酔いに任せた会話はしてもあまり意味がないので、お酒に弱いなりに努力しているところではある。

屋内の遊びと言えば、代表格はカラオケになるが、カラオケでなんか交友が深まったり、新しい友達が出来るというのはあまりなかったかもしれない。しかし、麻雀を覚えていると、かなり色んな人と深く交流出来る。特に、今の50代くらいの世代の方々は麻雀好きが多く、そういう人が誘ってくれる時には、麻雀出来る人、出来ない人でふるいにかけられるので、出来ると呼んでもらえて、しかも結構長い時間、雑談も沢山できるので、どんどん距離が縮まっていく。ただ、最近では麻雀人口がだいぶ減ってきているというので、麻雀はこれからはもう必要な遊びにランクインしないかもしれない。また、外国行ってから役に立つのが、ビリヤード。ヨーロッパやアメリカだとなんとなくたくさんあるだろうなと思うかもしれないが、意外にも、インドネシアにもレストランにビリヤードが置かれているところがあり、仕事終わりにみんなで行って、遊んでいた。ただ、インドネシアのレストランというのは基本的には吹きさらしというか、ドアや窓はなく、屋根だけあるスタイルなので、ビリヤード台もボロボロであまり正確なコントロールは必要とされなかったが。日本だと将棋が出来るとまた違った友情が生まれる。将棋が好きな人というのは、やはり頭がいい人が多く、私の中学校時代の将棋仲間のうちの一人はとにかく優秀だったのと、高校でも将棋好きは秀才が多かった。その流れでチェスも出来ると、面白い。ヨーロッパだと道端に大きなチェス盤があって、自由に出来たり、それこそレストランやホテルにもあるので、仕事仲間とやったり、取引先とかでもいいが、チェスは海外ではプレー人口が多いので、ルールだけでも覚えておいて損はない。

この他にも、男社会において知っておいて得する遊びはたくさんあるとは思うが、そんなに新しい遊びを習得する時間もないので、自分もこれくらいが限界かと思う。

まとめると、遊びというのは、シャイな男社会の友情の出発点になる。そして、やはりスポーツが一番入りやすいが、国や地域によって様々なので、全てを網羅するのは至難の業。頭の遊びでは、結局、将棋やチェスを挙げてみた。特にチェスはヨーロッパだけでなく、色んな国で浸透しているので、コミュニケーションツールとしては最適である。

以上が遊びについてである。