子どもの習い事について part2

前回、子どもの習い事について、求める能力、または経験などについて書いてみた。今回は、具体的にどんな習い事があって、どんな成長が見られるのか、を書いてみたい。

身体、仲間、表現、成功の4項目それぞれ、◎、○、△、☓で評価してみたい。

 

水泳

これは、いつの時代も人気ナンバーワンであり、

身体◎、仲間☓、表現○、成功○

と、特に身体作りにはこれに勝るものはないと思う。また、子どもがやったあとにとても疲れてよく寝てくれるというのも人気の理由だったりもする。

 

少年野球、サッカー

これはどちらも男子に人気が高い。

身体◎、仲間◎、表現○、成功○

と、私の評価基準だとかなり高いポイントになるものの、野球にしろ、サッカーにしろ勝ちにこだわりを持つチームが多く、土日両方とも潰れる覚悟が必要になる。特に野球は朝から晩までと長い。

 

ダンス、バレエ

こちらは女子に人気のあるスポーツ系習い事。

身体◎、仲間◎、表現○、成功○

と、優れた習い事だと言える。ただ、魅せることが前提なので、それが好きか嫌いかによって続けることが出来るかどうか、分かれる。

 

空手、柔道、剣道、合気道

格闘技系も人気がある。

身体◎、仲間○、表現○、成功○

あまり小さいうちからやると身体への負担が気になるところだが、悪くはないはず。護身用として身につけさせておくと安心というのと、野蛮かもしれないが、物理的に強いと自分に自信が持てるというのもある。

 

そろばん、習字

数学、国語にそれぞれ強くなる。

身体△、仲間△、表現○、成功○

この基準だとどうしても低い評価になってしまうものの、そろばん脳があればかなり色々と応用できる、また習字で字を上手く書けるようになると、大人になってから恥ずかしい思いをしない。そして何より、どちらも集中力がつくので、大学受験や社会人になっても、集中して何かに取り組むことが出来る能力は大きな強みになる。

 

リトミック、ピアノ

身体△、仲間△、表現◎、成功○

これは音楽の基礎を学べるので、ピアノを習得すると、そこから違う楽器へもいきやすい。音楽は世界共通だし、人の心を救う。お金の問題はあるが、是非、習わせたいものの一つである。

 

プログラミング、ロボット

最近人気の高いこの2つ。パソコン使えるのは当たり前として、プログラミングが出来ないというのは、今後かなり不利になることは間違いない。また、ロボット技術はさらに進化するはずで、この分野にも早くから触れさせておきたいという気持ちもよく分かる。

身体△、仲間○、表現○、成功○

 

よって、これらを分類して、モデルケースを考えてみる。

スポーツ系として、少年野球かサッカーをやれば、あとは文化系でそろばんまたは習字をいれておけば、もう十分である。

スポーツ系を水泳にして、文化系をロボットなどを入れるのもありかと思う。何故なら、ロボットは意外にもチームプレーでやることが多く、友達と切磋琢磨する機会も得られるからだ。

 

また、ボーイスカウトや農業体験、キャンプなど自然に触れるものや、関東ではなかなか難しいスキーやスケートなどのウィンタースポーツの体験、お絵描きやものづくりの体験、演劇や音楽鑑賞、などなど定期的な習い事以外にも子どもに体験してほしいことはたくさんある。

子どもには与えすぎるということはなく、どんどん吸収するので、どんどん与えればいいと思うが、気をつけないといけないのが、時間は限られているので、与えるばかりに終始してしまうと、今度は自分で考える、自分で遊ぶ、自分で決める、という機会が奪われてしまうので、空白、つまりは自由な時間もまた大事だったりもする。

前にも少し書いたが、子育ては共に過ごす時間がとても大事でありその中で、子どもが今何を考えているのか、何を欲しているのか、よく観察してから、習い事でも、何かの体験でも、与えていけばいいと思う。人それぞれ子どもは違うので何がいいのかは、やはりその子次第だ。私は習い事や体験というのは、子どものブランコを押すのと似ていると感じている。ちょうどいいタイミングで押してあげれば高く上がるが、後ろに下がろうとしているタイミングで押そうとすると、親も倒れてしまうし、同じ力で押しても全然高く上がらない。遅すぎず、早すぎず、子どものペースに合わせて、習い事や体験をさせてあげたい。