人類の始まりについて

最近、息子に最初の人間って誰なのか?ということを聞かれてドキっとした。それは、もうそんなことを考える年齢だったかと成長を感じたことと、そもそもどう答えていいのか迷ったのと、2つの理由だった。

そして、「おお、そんなことを考えることになったかぁ。お前はどう思う?」

と答えるのが精一杯だった。そして、息子は、「人間の前にも誰かがいて、そもそも地球って最初からあったのか?気になるぅ!」

と言って、鶏とたまごのパラドックスにはまり、それ以上の質問は来なかった。

実は、私は地球に限っては自分なりに考えてきた答えは持っていて、それを披露するのはまだ早いと思っていたから、どう答えようか迷っていた。昔からある命題で、人類がまだ知らないことは多くあり、宇宙のはじまりは?宇宙の果ては何?時間って何?みたいな話は自分の中で何度となく思考してきたり、文献なんかを読んだりしてもなお、あくまで自分なりの答えしかなく、日本の都道府県の名前だとか、虫や動物の生態、野球のルールなどと違って、すぐに知ってることを教えたくないシリーズなのである。

私は以前にも書いたかもしれないが、一切の宗教を特別に信仰してはいない。しかし、先祖のお墓はお寺にあったり、結婚や出産は神社にお世話になったり、無神論者や完全な無宗教ともまた違うと思っている。神なるものの存在は否定もしないし、かと言って特定の宗教の神のみを信仰するというわけでもないという立場である。よって、全ての宗教に対して寛容である。ただ、宗教心を煽って、信者からお金をまきあげたり、体罰のようなことをしたり、また勧誘活動が激しく人々を追い込んでしまうとか、芸能界や政界に幅をきかせてみたり、やはりそういうのは違うなと思ったり、また宗教法人と名乗れば法人税がかからないので、それを利用するためだけの宗教は自分のなかで認めていない。

 

そして、なんで急に宗教の話をしたのかと言えば、私は地球やそこにいる生物、もちろん人間も含めて、作ったのは、神であると思っているからである。実は進化論も私は信じていない。ただ、創造主というか、神が改良を進めただけであると思っている。こういう偏った考えを持っているので、今のところ、子どもこれを伝える気はないのだ。ここで言う神は特定の宗教の神ではなく、宇宙やら、地球やらを俯瞰してみている存在で特に偉くもなく、賢くもなく、清廉潔白でもなく、ただの普通の人類のような存在がいるんじゃないかと思っているだけなのである。

つまり、最初は地球というものを作ってみて、そこに簡単な微生物を作っていれてみる。それは自分でどこからか栄養をとり、分裂して増えていき、やがて死ぬという単純な一生を終える。次はもう少し複雑で、他者を捕食し、交配して子孫を残す微生物を生み出す。分裂型だと同じタイプのものしか生まれず環境の変化に同じタイミングで一気に絶滅するのに対し、交配型は様々なタイプのものが生まれるようになり、環境耐性が高まった。

そして、少しずつ海で暮らす生物、微生物から魚などへと改良し、種類を増やしていき、やがて陸上でも暮らせるような生物も作り、最初の成功は恐竜を生み出したところである。

ところが、恐竜は発展性がなかった。いつまでも変わり映えのない恐竜の世界はやがて創造主を飽きさせる。そして、一度終わらせ、また新たな生物を創造する、そしてその最後のそれが人間であった、なんて想像している。正しいのか、間違っているのか、そんなことより、こういう風に考えるとしっくりくるし、ワクワクするし、楽しいからこんなことを考える。例えば、家電の進化をみていると、どうしたって生物の進化と似ていると思わざるを得ない。家電は自分で進化したのか?といえばそうではなく、創造主が進化させてきたわけで、じゃあ生物にもそんな存在がいてもおかしくはないよな、とか。

人間は高度なコミュニケーション能力を持ち、互いに協力することが出来る他、狩りや採取だけでなく、家畜と農業も出来るようになったかと思えば、社会を形成し、より大きな集団を形成した。そして、科学技術からどんどん新しいものを作り出し、創造主を楽しませている。人間は自分で自分たちの世界を発展させることが出来た。

しかし、私が考えるのは、創造主が人間に与えたもの、それは自滅機能だと思っている。いつか自分たち同士で殺し合うのか、または環境を壊すか、何が引き金になるのかは分からないが、人間が人間を滅亡させるという結末を創造主は望んでいるのではないか?と。勿論、今すぐにというわけではなく、もう少し楽しんだらということだとは思うが、いずれリセットしたいと考えているのではないなと思う。それは人間が他の生物とは違い、人間同士で、しかも生存のため以外で殺し合うことが出来るからである。

よって、もし我々に意思があるなら、つまり創造主から独立した独自の思考に基づいた意思があるなら、戦争を起こさないことが出来るはずだなんてことも考える。戦争こそが人間の自爆装置なのだと思うし、創造主が我々人間にだけ与えたもの。だからいつの時代も殺し合いを続けてきたのかなと思っている。

 

とにかく、こんなことを考えてきたので、この他にも創造主がいて、地球を創り出しそして、色々進化させてきたと考える方が都合がいい、辻褄が合うなと思うことがいくつかあるが、息子に話すのにはあまりにも突拍子も無いし、荒唐無稽でもあるし、余程じっくり話さないとそれこそ私が何かの宗教に冒されていると思われるかもしれないし、結果、逆質問でその場を乗り切った。

いつか話すことになるのか、それとももっと大きくなったら、このブログの存在を教えて、さり気なく読んでもらうか。