プロ野球について オリックス編

以前は日ハムについて書いたが、今回は昨日優勝を決めたオリックスについて書いてみたい。

 

オリックスというのは、本拠地が神戸(今は合併もあり、大阪)で、すぐ隣に大人気球団である阪神タイガースがいる。この立地は読売ジャイアンツとスワローズの関係にそっくりであり、オリックスファンの気持ちはよくわかる。東京→巨人、関西→阪神のなかで、スワローズファンだったり、オリックスファンだったりするのは、一風変わっているようにも見られてしまうというのもよく理解できる。ただ、そんな見られ方をしても、好きなチームを応援し続ける姿勢はきっとスワローズファンとオリックスファンは理解し合えるような気がする。

そして、前々回のオリックスの優勝は1995年の頑張ろう神戸が合言葉で、あのイチロー選手がいた年で、なんの因果か、その時のセ・リーグ優勝がスワローズ!古田敦也イチローをどうやって抑えるのか、研究しまくったというのが話題になったあの日本シリーズはよく覚えている。そして、次の年にオリックスパ・リーグを再度制覇して、日本一にもなっている。そこから25年が経ち、今年パ・リーグ優勝。スワローズとの日本シリーズからは26年が経っている。

 

また、面白いのが、スワローズに野村監督がいたように、オリックスには伝説の仰木マジックで有名な名将の仰木監督がいて、仰木イズムが今のオリックスの中にも残っているということなのだ。この辺りもシンパシーを感じる。1995年の日本シリーズは野村監督vs仰木監督だったが、今回のオリックス監督は前回優勝した時の正捕手であった中嶋監督。スワローズは野村チルドレンの高津監督なので、その遺伝子を受け継ぐ二人の監督が、野村監督vs仰木監督日本シリーズで再現してくれるのか、非常に楽しみである。これが観れるかどうかはCSの結果次第ではあるが、実現するのではないかと思っている。

 

また、これは誇れることではないが、スワローズもオリックスも、去年、一昨年と最下位のチーム。ここにもまた両チームには偶然の一致があった。前年に最下位だったチームが優勝するのも珍しいが、二年連続最下位からの優勝はもっと珍しい。しかし、さらに両リーグともそういうチームが同時に優勝するのは本当に珍しいことだと思う。まさに異例中の異例。

 

本拠地の特徴や伝説の監督の系譜が受け継がれていることなど、なんとなく親近感のあるオリックスが優勝してくれたことはスワローズファンとしてもなんか嬉しかった。