アフガニスタンのことを考えていたら、国交について色々考えることが出てきた。日本にとって、台湾と続けてきた国交というのは、今後の日本が世界に出て行く上で最も参考になる関係だと考えている。
私は政治的なこと、歴史的なことは何も知らないし、読んでもよく分からないというか、理解が出来ない。でも、野球好きなことからWBCの試合は見るが、結構前の話ではあるが、台湾との試合で目についたプラカードには涙が出てきた。多くの日本人が、"ありがとう台湾"として、東日本大震災の際の台湾の支援に感謝の意を表していた。どんな政治的な背景があるのか、我々には分からないが、政治家は直接台湾に感謝出来ないのが、多くの日本人には耐えられなかった。だから、民間レベルで台湾への感謝の意を表したのかもしれない。
東日本大震災というのは、日本にとって、日本人にとって、本当に苦しい時期であった。ある国は、ここぞとばかりに日本を攻めたて、弱っていた我々をさらに窮地に追い込んだ。しかし、台湾は世界のどの国よりも多くの義援金をどこよりも早く送ってくれた国だった。本当に苦しい時に、助けてくれる友人が本物の友人である。確かに、弱っている時に攻撃をすれば、当然、通常の時にやるよりは効果があるので、一部の国が日本に対してしてきた行為は正しい行為なのかもしれないが、日本人には、古くから敵に塩を送るということわざもあり、例え争っていたとしても、その弱みにつけこむことはしないのが、日本人の流儀なので、そういう国のことはあまり理解出来ないし、今後付き合っていく必要のない国と言える。しかし、それとは全く対照的な国である台湾には、我々日本人は胸を熱くする。
そして、台湾のパイナップルが苦境になれば、日本は大量に輸入したり、台湾のワクチンが足りなければ援助したり、少しずつ日本から台湾への恩返しが最近、動き出しているのをみて、本当に良かったと思っている。台湾の方々が、それこそまた民間レベルで、SNSなどを通じて日本への感謝を伝えてくれているが、なんて心温まる光景だろうかと思う。
政治はいつもかゆいところに手が届かない。多分、色んな圧力があって、心の思うままには動けないのかもしれない。でも、以前の記事にも書いたが、今はSNSの時代である。きっと一般市民が政治を動かせる時代が来るはずである。そんな時、日本と台湾は新たな外交の形を世界に示すことになるかもしれない。それは正式な国交を超えた民衆の意思にゆる繋がり。お互いに困った際には、手を差し伸べ合う関係で、ありがとうと恩返しの応酬。我々は、日常のなかで、友人と付き合っていく際、困っている友人を蹴落として自分が一時的に優位に立つことよりも、助け合ってともに支え合うことの方がお互いに利益があることを学んでいる。これは国際関係でも同じことが言える。こんな単純なことを知らない国もあるが、台湾は違う。我々は助け合って進んでいける関係である。
今回オリンピックで、日本のアナウンサーが、Chinese Taipeiではなく、台湾と言ったことが台湾の方々にとってとても嬉しいことだったようだ。もちろん、これはアナウンサーの個人的な判断でそうしたわけではないと思うので、事前の入念な打合せがあったはずで、日本としてそうしたということだと思う。単純にオリンピックという場で、Chinese Taipeiと言われても分からない人が多いので、政治的な背景とは別に便宜上、台湾と言った可能性はあるが。
台湾と日本はこれからも、ずっといい関係を続けていきたいし、これが日本の外交のモデルケースになっていくことを願う。利益や思惑、そんなものに左右される関係ではなく、知性と感動で結ばれた関係になる、そんな国交の結び方があっていい。
そして、台湾の次は、赤白連合。特に大事な、トルコ、ポーランド、グルジア、インドネシア。