中国について

実は中国には一度しか行ったことがなく、それも仕事で行ったので、観光はしていないが、たった一度でも、色んなことがあったので、ちょっと書いてみたい。

中国に滞在したのは、二泊三日。

上海経由で、会社の工場のある地方都市へ。

まず、中国といえば、本場の中華料理ということで、食事をとても楽しみにしていた。アメリカにいるときも、どんな小さな田舎町にも中華料理はあり、長期滞在になると、アメリカンフードを食べ続けることになり、そうなると胃もたれなど体調不良が起こるので、中華料理は本当に助かった。よって、中華料理は好きだ。早速、ホテル近く大衆食堂のようなところで食べた夕飯がとても美味しくて感動したのを覚えている。さらに、朝起きて食べたホテルの朝食もまた美味しい。旅先の食事が美味しいと、それだけでその最高の旅となる。そして、お昼はというと、社員食堂で食べたのだが、これまた最高に美味しい。ただ、日本の社員食堂に必ずあるアレがない。それは、水である。聞いてみると、中国人は食事中に水を飲まないらしい。代わりにスープを食べるとのことで、カルチャーショックを受けた。日本にある中華料理には水が出てくるから、今までそんなことは知らなかったが、やはり所変われば品変わるといったところか。

そして、実は中国に着いてからずっと耳が痛かった。原因はわからなかったが、それが二日目には結構な痛みになってしまい、お願いをして病院へ連れて行ってもらうことにした。連れて行ってもらった病院は、中国陸軍なんとか病院(正式名称は忘れた)という仰々しい名前だった。中はとても大きく立派な病院だった。早速、通訳の方と一緒に耳鼻科の受付をして、ようやく数時間待ってようやく名前を呼ばれたので、病室の前へ。そこからずっと待っていたが、あとからくる人がどんどん入っていくが、一向に自分の名前は呼ばれない。通訳の方に聞いてみると、よく分からないというので、周りの人に聞き込みをしてもらうと、なんと病室の中で待たないといけなかったらしい。

病室に入ると、医者と患者、そして4人くらいの待っている人が狭い病室にいた。そして、ジロジロと一緒に診察をみていて、中には待っている身分ながら医者に質問したりする人もいて、まさにカルチャーショック。自分の番になったときも、後ろから他人に見られながらの診察はなんか恥ずかしかった。そして、すぐに診察は終わり、炎症を起こしているからと言って、点耳薬を処方された。とりあえず、使っていたら、確かに二日後には治った。

あとから、通訳の人に、なんでこんなシステムなのかと聞いてみると、分からないと言われた。通訳の人も病院にはほとんど行ったことがなく、中国人は病院には行かず、薬を買って治すのが普通だと言われた。日本は病院がたくさんあるし、恵まれてるなと思った。しかし、それこそ、医療費負担増の原因であり、日本医師会と政治家の思惑かもしれないとも少し思った。

それはそれとして、夜になるとレストランで白酒(バイチュウ)を飲んだ。お酒に弱い私だったが、意外と人並みに飲むことが出来た。もちろん、酔っぱらいはしたが、翌日には全く残っておらず、美味しいお酒だった。

そして、最後の最後は空港で事件が起きた。カバンの上に置いておいたアイフォンがいつの間にかなくなっていた。すぐに空港のlost and foundに行ってみたが、なくしたものがアイフォンだと伝えた瞬間に係員に、それはもう見つからないと言われた。探すつもりもなければ、もし万が一持ち込まれても、そこから私に渡すつもりもないということなのかなと思い、諦めざるを得なかった。以前の記事でアイフォンが返ってきたことを紹介したが、それとは雲泥の差であった。

またいつか中国に行ってみたいと思う。